時代を超えて愛される「東海の美湯」で、心身を解きほぐす自由な逗留を
静岡県・伊豆半島の玄関口に位置する伊東温泉。その歴史は古く、平安時代にはすでに湯が湧き出ていたと伝えられています。
特筆すべきは、毎分約30,000リットルという圧倒的な湯量を誇る源泉の豊かさ。
これは別府温泉、由布院温泉に次ぐ全国屈指の規模。泉質は主に「単純温泉」や「塩化物泉」で、肌に優しい低刺激な性質を持ちながら、湯冷めしにくく身体の芯から温まるのが特徴です。
「名湯」伊東温泉シリーズの最終編
源泉かけ流しの名湯が多すぎて1記事に納まりきらなかった伊東温泉シリーズ。
特別な記念日に泊まりたい「高級宿編」、家族や友人と気軽に泊まりたい「スタンダード宿編」ときて、今回が最後の「一人旅編」です。
現代の忙しない日常を離れ、一人静かに湯と向き合いたい方へ。
気兼ねなく過ごせる一人旅でも、気軽に、そしてコストパフォーマンス良く「本物の源泉かけ流し」を堪能できる湯治宿を厳選してご紹介します。
伊東温泉の源泉掛け流し湯治宿4選|泉質重視で癒やす【一人旅編】
今回ご紹介する宿はこちらです。
- パノラマホテル(旧:まきばの宿):高台から伊東の街並みを眺めながら、静かな環境で源泉掛け流し湯治を楽しめる宿。
- ゲストハウス倭荘:一人旅でも気兼ねなく滞在しやすく、リーズナブルに天然温泉を満喫できる隠れ家的宿。
- お風呂ずきの宿 大東館:複数の源泉掛け流し風呂を湯めぐり感覚で楽しめる、泉質重視派に人気の湯治宿。
- 音無の森 緑風園:木々に囲まれた露天風呂と無料朝食で、心身ともにゆったり整う癒やしの宿。
観光を詰め込む旅ではなく、“何もしない時間”を贅沢に味わうのが伊東温泉の魅力です。
ぜひ、自分に合った一軒を見つけて、心と身体を整える湯治旅を楽しんでみてください。
パノラマホテル(旧:まきばの宿)|高台の絶景と静かな湯で心を整える宿

パノラマホテル(旧:まきばの宿)は、絶景に囲まれた高室山の山頂「伊豆ホース・カントリー」内に、掛け流し温泉が楽しめる広々としたホテルとして誕生しました。
ラボの注目:敷地内から湧き出る自家源泉を、心ゆくまで独占する
こちらの最大の魅力は、敷地内から湧き出る豊かな自家源泉をかけ流しで、客室の浴室で自由に堪能できる点にあります。
一人旅において、誰にも気兼ねすることなく新鮮な自家源泉と向き合う時間は、この宿ならではの贅沢。静かな湯治場の空気に包まれながら、ゆったりとした時間を過ごせます。
リーズナブルな価格帯ながら、源泉掛け流しと落ち着いた滞在環境を両立しているため、湯治目的の連泊先としても検討しやすい一軒です。
| 泉質 | カルシウム硫酸塩泉 |
| お風呂の種類 | 温泉 天然温泉 |
伊東の旬を味わう和食膳と、心整うパノラマビュー
お食事は、地元の新鮮な食材を活かした、手作りの和食膳を味わえます。一人旅でも気負わずいただける温かな料理は、胃腸を労わりながら自分を整えたい滞在に最適です。
また、高台に位置するこの宿の特等席は、客室から眺める伊東の街並みや相模湾の景色。
夜には穏やかな夜景を眺めながら、デジタルデバイスを置いて「何もしない贅沢」に浸る、現代的な湯治の醍醐味を体感できます。
宿の基本情報
口コミ(楽天トラベルより)

部屋は富士山見たさに山側にしていただきましたが、富士山見えなくても隣の隣の牧場のお馬さんたちが見えてほっこり。また、お部屋でどんな時間でも温泉に入れるのは魅力です。 食事は最近ビュッフェな宿が多い中、品目数はしっかりながら和食膳の形で、彩りもよく、もちろん味も美味しく食べ過ぎてしまいました。2泊の夕食朝食とも、ほぼペロリでした。 3月の3連休なのにこんなにお安く泊まれていいんだろうかと母と2人でウキウキできました!

目の前には馬がポクポク歩く牧場、その向こうに富士山、振り返れば真っ青な伊豆の海が広々と望めます。清々しい所に立つこざっぱりしたホテルでのんびりできました。部屋もお風呂も広くて温泉をプライベートに堪能しました。お食事は魚中心でさっぱりしています。 また新緑の季節に訪れたいと思います。

好きな時に温泉に浸かり、窓を開ければ温泉に浸かりながら綺麗な景色や馬たちを眺められます。部屋は綺麗でシンプル、その日の状況もあるかもしれませんがとても静かでゆっくりくつろげました。 夕食が男性には少し物足りないかもしれませんが、朝食共においしくコーヒーも有難かったです。 心に残る二日間になりましたし、また行きたいと思います。
ゲストハウス倭荘|気軽な一人旅でも源泉掛け流しを満喫できる宿

ゲストハウス倭荘(やまとそう)は、伊東市街を見下ろす高台に建ち、昭和の趣を残すノスタルジックな空間で、一人旅との相性も良い温泉宿です。
ラボの注目:24時間いつでも浸かれる、鮮度を保った自家源泉
最大の自慢は、24時間絶え間なく溢れ出る、かけ流しの自家源泉です。19時以降は無料で利用できる貸切風呂として、一人旅でも気が向いた時に「新鮮な湯」を独占することができます。
弱アルカリ性の柔らかな湯は、なめらかな湯ざわりが特徴です。湯けむりに包まれながら源泉と向き合う時間は、日常から少し距離を置き、自分自身を整えるひとときになるでしょう。
| 泉質 | 単純温泉 低張性弱アルカリ性泉 |
| お風呂の種類 | 温泉 家族風呂 |
自分らしい滞在を叶える自由度と、高台の静寂
食事は、伊豆近海で水揚げされた地魚をメインとした定食スタイルのほか、ハワイのローカルフードを再現したワンプレート夕食シリーズも人気です。
また、自炊スペースや素泊まりで地元の飲食店を巡るなど、湯治のように自由な滞在スタイルを選べるのも魅力です。
館内には伊東市街を一望できるウッドデッキや共用スペースがあり、湯上がりに景色を眺めながら読書に耽るなど、デジタル疲れを癒やす「何もしない贅沢」を存分に味わえます。
また、宿泊料金を抑えやすいため、数泊しながら伊東で温泉三昧&ワーケーションや長期滞在をしたい方にも検討しやすい宿と言えるでしょう。
宿の基本情報
口コミ(楽天トラベルより)

昨年初めて行って、今年もリピートしました。 伊東駅からはちょっと遠いですが、もう道は覚えたので軽い登山がてら急な坂をたーくさん登って辿り着きました。いい運動になります。 駅からは離れているけど、そのぶんゆっくりのんびりできます。温泉も本当にいいお湯なので肌もツルツルになります。夜中や早朝に入れるのも良いです。 一年ぶりに行ったら、歯ブラシなどのアメニティやバスタオルも無料になっていました。助かります。 毎回美味しい食事が楽しみなので、朝夕2食付きのプランにしています。 また行きます。

何度も宿泊してますが、ごはんの美味しさ、温泉の質の良さでいつも大満足で過ごしてます。 今回はテールスープ。とっても美味しかったです。 夜中に温泉に入れるのも、個人的にはポイントが高いです。 温泉旅館とゲストハウスのいいとこどりみたいな宿で、私のニーズとはぴったり合ってて、大好きな宿です。 場所が駅からは離れていますが、逆に宿でゆっくりできてとてもよいです。 部屋からの眺めもよしで、夜明けの海の風景は最高です。

宿までの道のりが少し分かりづらく、急勾配で少しびっくりしました。 部屋は、男女混合相部屋ドミトリーでしたが、他にお客さんはいませんでした。 お客さんが少ないためか、温泉は貸し切り状態、ゆっくり堪能することができました。 夕食はオックステールスープ、小鉢も沢山あり、どれも美味しくいただきました。最高! 他のメニューも気になり、またお世話になりたいと思いました。
お風呂ずきの宿 大東館|泉質重視派に愛される湯治向け宿

お風呂ずきの宿 大東館は、その名の通り「温泉そのものを楽しみたい方」から高い支持を集める伊東温泉の湯治宿です。
ラボの注目:三本の自家源泉から溢れる、源泉100パーセント掛け流しの本当の温泉
特筆すべきは、敷地内に有する三本の自家源泉から湧出する豊かな湯量です。全部で6つのお風呂があり、その内3つが貸切風呂(家族風呂)となります。
全てのお風呂は、加水、循環式、濾過(ろか)装置のない源泉100パーセント掛け流しの本当の温泉を24時間いつでも堪能できます。
特に魅力なのが、無料貸切風呂を含む複数の湯船を湯めぐり感覚で利用できることです。
大浴場だけでなく、露天風呂や貸切風呂でもそれぞれ異なる雰囲気を味わえるため、滞在中は時間を変えながら何度も温泉に入りたくなります。
泉質はやわらかな単純泉で、刺激が強すぎず長湯向きです。新鮮な湯が常に溢れる「放流式」の贅沢を堪能できます。
| 泉質 | 弱アルカリ単純泉 |
| お風呂の種類 | 温泉 大浴場 露天風呂 家族風呂 天然温泉 |
自由な旅を支える朝食スタイルと、落ち着きの和空間
こちらの宿は「朝食付き・夕食なし」のスタイルを基本としており、一人旅でも夕食の時間に縛られず、伊東の街歩きや宿での籠もり時間を自由に組み立てられるのが魅力です。
朝食はセルフサービスの「簡単洋風スタイル」で提供され、気兼ねなく軽やかに一日のスタートを切ることができます。
肩こりや疲労感をゆっくり癒やしたい方にも相性が良く、“観光より温泉メイン”で伊東を訪れる方には特に満足度が高い宿と言えるでしょう。
また、一人宿泊にも慣れている宿のため、気兼ねなく予約しやすい点も安心材料です。デジタルデバイスを置いて「何もしない贅沢」を味わう、大人の湯治にふさわしい空間です。
宿の基本情報
口コミ(楽天トラベルより)

今回で3回目なんですけど部屋は広く 朝食はパンでおかずは作りたての 凄く美味しくて朝から食べすぎちゃう お風呂は貸切が3種類でランプが消えていればいつでも入れる、特に五右衛門風呂が 凄く良い また行きたくなる宿です

初めて宿泊させて頂きましたが、温泉の湯質が最高でした。 ぬる湯、熱湯があり、好みの温度の温泉に入る事ができます。 特に貸し切り露天風呂が最高でした。 なかなか空いていなかったのですが、何とか2回入る事ができました。 朝食は洋食の軽食との事でしたが、大変満足できる朝食だと思います。 夕飯が付いていないですが、近くにリーズナブルな鮮魚店、お蕎麦屋さんもあるので(すごく美味しい!) 安心して宿泊できました。 また必ず伺いたいと思ったお宿です。

ここ伊東、大東館の湯はなんでしょう? とにかくリラックスできて心地よい?気持ち良い?です。 お湯に溶けそうです。接客も親切でお部屋も心地よいです。 朝ゴハンも特別なものはないのだけれど 手作りのおいしいごはんです。また宿泊したいです
音無の森 緑風園|露天風呂と朝食で癒やされる静かな湯宿

音無の森 緑風園(りょくふうえん)は、伊東の歴史を見守ってきた「音無神社」の隣に佇み、豊かな緑と源泉100%かけ流しの湯に包まれる、現代的な快適さを備えた温泉宿です。
ラボの注目:24時間溢れ出る、上がり湯のシャワーまでも自家源泉100%かけ流し
最大の自慢は、加水・加温を一切行わず、そのままの鮮度で浴槽へと注がれる「単純温泉(低張性・弱アルカリ性・高温泉)」です。
一晩中入り放題の風情たっぷりな大露天風呂は、楽天トラベルの露天グランプリで伊豆エリア1位に輝いた実績を持つ名湯。
特筆すべきは、洗い場のシャワー(上がり湯)に至るまで自家源泉100%のかけ流しという徹底したこだわりです。
弱アルカリ性の柔らかな湯を全身で浴びながら、静かな温泉地でのんびり過ごす時間は、忙しい毎日を忘れさせてくれます。
| 泉質 | アルカリ単純泉 |
| お風呂の種類 | 大浴場 露天風呂 家族風呂 天然温泉 |
自由度の高い「B&B」スタイルと、緑に癒やされる静寂
滞在は、一人旅でも気兼ねなく過ごせる「朝食付き」のB&B(Bed & Breakfast)スタイルが基本です。朝食には、伊豆名産の干物を中心とした滋味溢れる和食が供され、一日の始まりを穏やかに彩ります。
宿が位置するのは、市街地の喧騒から離れた「音無の森」。窓の外に広がる豊かな緑や、隣接する神社の静謐な空気感は、デジタル疲れを癒やす「何もしない贅沢」に最適です。
夕食はあえて街へ出て、地元の滋味を自由に探求するという、現代的な湯治の楽しみを叶えてくれます。
宿の基本情報
口コミ(楽天トラベルより)

建物自体は古さはあるものの、掃除などはしっかり管理されてました。 今回はアップグレードのアジアン部屋でした。 布団は自分で敷くスタイルです。 休憩所やセルフのお水などもあり助かりました。 卓球などもあり楽しめます。 朝食は軽いビュッフェスタイルで、鯵の干物も食べ放題というのが驚きでした。 とても美味しかったです。 露天風呂が木に囲まれとても気持ちよかったです。

何度も利用させて頂いている旅館で、目玉は何と言っても無料朝食てす。旅館の向かいにある干物屋さんから仕入れているアジの干物を自分で焼いて食べられます。しかも食べ放題!毎回これを楽しみに伺っています。値段も非常にリーズナブルで、館内もとても風情があります。 客室の窓からは「松川」が見え、夜には松川沿いの遊歩道に地元の高校生が作った竹灯籠が灯されて幻想的てす。 客室にも温泉のお風呂がある部屋があり、大浴場や貸切風呂(有料)もあります。

今回はプレミアムルームに宿泊 マッサージチェアに、ローベッド、窓からは川が見えて落ち着く部屋です 深夜は大露天風呂が貸切状態で何回も入れ、 その他に貸し切りの風呂も利用できて 温泉を満喫しました 朝食は焼き立てのあじの干物が食べ放題で最高です
伊東温泉でコスパ良く長期滞在もできる湯治宿を選ぶポイント

ホテル選びのポイントを整理することで、伊東温泉での湯治一人旅はさらに満足度の高いものになります。
特に、源泉掛け流しかどうかだけでなく、「どんな環境で、どんな過ごし方をしたいか」を意識して選ぶことが大切です。
自家源泉を保有しているかを確認して選ぶ
伊東温泉で宿を探す際、一つの指標にしたいのが「自家源泉を保有しているか」という点です。
自前で源泉を持つ宿は、湯の鮮度が抜群に高く、伊東本来のやわらかな肌触りをダイレクトに実感できます。
特に湯治を目的とするならば、「源泉100%かけ流し」や「循環なし」と明記されている宿を選ぶことで、温泉が持つ本来の力をより深く享受できるはずです。
一人旅歓迎プランや部屋タイプで選ぶ
温泉宿によっては、週末や繁忙期に一人利用を受け付けていない場合もあります。
そのため、「一人旅歓迎」や「一名利用OK」と明記されている宿を選ぶと、予約時のストレスが少なくなります。
また、一人旅では部屋の広さよりも、“静かに落ち着けるか”が満足度に直結しやすい傾向があります。
客室数が少ない宿や、和室中心の宿は、比較的ゆったり過ごしやすい傾向があります。
長期滞在しやすい料金と食事スタイルで選ぶ
湯治旅では、1泊だけでなく2〜3泊以上する方も少なくありません。
そのため、宿泊料金のバランスは非常に重要です。
素泊まりや朝食のみのプランが充実している宿なら、気分に合わせて外食も楽しめるため、長期滞在でも負担が少なくなります。
また、館内に電子レンジや共有スペースがある宿は、滞在中の自由度も高く、一人旅との相性が良好です。
静かな立地や客室数の少なさで選ぶ
“観光を楽しむ旅”ではなく、“心身を整える旅”を求める場合は、宿の静けさも重要な要素です。
駅前の大型ホテルよりも、高台や川沿いなど自然を感じやすい立地の宿の方が、落ち着いた時間を過ごしやすい傾向があります。
また、客室数が少ない宿は館内も比較的静かで、温泉へ入る時間もゆったり流れます。
日常から少し距離を置きたい時こそ、“静かに過ごせる環境”を重視して選ぶのがおすすめです。
結び:伊東の豊かな湯に身を委ね、心身を「再起動」する一人旅を

かつて文人墨客や徳川将軍家までもが愛した伊東温泉。その圧倒的な湯量を誇る「本物の源泉」は、今も変わらず私たちの心身を優しく迎え入れてくれます。
今回ご紹介した4軒の宿は、豪華な設備や過剰なサービスはありません。しかし、そこには加水や循環のない、文字通りの「生きた湯」と、一人客を温かく受け入れてくれる静寂があります。
- パノラマホテル(旧:まきばの宿):客室風呂で自家源泉を堪能し、高台の景色に癒える。
- ゲストハウス倭荘:弱アルカリ性の柔らかな湯と、自由な滞在スタイル。
- お風呂ずきの宿 大東館:三本の源泉が注ぐ100%かけ流しの湯と、湯めぐりを愉しむ。
- 音無の森 緑風園:上がり湯まで自家源泉という贅沢と、森に包まれる露天風呂。
デジタルデバイスを置き、ただお湯の音に耳を傾ける。そんな「何もしない贅沢」こそが、現代の忙しない日常を生きる私たちにとって、最も必要な湯治の形なのかもしれません。
今度の週末、伊東の豊かな泉質に身を委ね、心身をゆっくりと再起動させる旅に出かけてみませんか。

